U15日本が米国を8-5で破り2戦全勝で4回戦に進出。敗れた米国は敗者復活戦でU13日本を8-2で破った。トーナメントは2敗するまで敗者復活する制度で、4回戦でU15日本が勝てば初代女王に。米国が勝てばダブルヘッダーで再戦となり優勝を決める。
U15日本は先発投手の長谷美紅(市原=2年)が3回までヒットを許さなかった。この日最速114キロで、コンスタントに100キロ後半をマークする直球と変化球が低めに決まった。選考当初は投手起用の予定はなかったが、チーム集合後に立候補して登板も決定。そんな気持ち強さが、すべてのボールから伝わってきた。2点リードで迎えた4回表に初安打を許すと、守備のミスも加わり3失点。「必ず打線が取り戻してくれる」と信じた通りに、その裏に逆転。5回表にも2点を失うと、その裏に同点となった。
6回表のピンチを脱するとその裏、無死二塁から1年生の伊藤みのり(香取)が左中間を深々と破る三塁打を放ち勝ち越し。伊藤は「大会中ずっと打てなかったので、久しぶりの当たりでした」と喜んだ。さらに加点して3点をリード。最終回を本田優香(久留米ペトリオッズ=2年)が無失点で締めくくった。
3連勝で王手をかけた武島信幸監督は「守備、走塁にミスもあったが、攻めの姿勢でのミスはかまわない」と気持ちのこもった選手のプレーをたたえた。福田美羽主将(羽田)は「危ない場面もあったけど、みんなでカバーできました」と振り返った。
チームは全国のポニーリーグ所属の女子選手から選抜。3年生5人、2年生7人、1年生5人の17人で編成されている。
一方、すべて1年生のU13日本は敗者復活を勝ち上がり初黒星直後の米国と対戦。先発の大徳瑠花が左腕からのサイドスローで米国打線を2回まで翻弄(ほんろう)。3回になってつかまったが「狙ったところに投げ分けができました」と緩急と制球がさえ渡った。水島新司氏の「野球狂の詩」のアンダースロー水原勇気をほうふつさせる頭脳的な投球だったが、昭和の野球漫画のヒロインについては「知りません」とのことで、投げ方も投球術も学童野球のころから自分で考えて身に着けたという。
体格差がある米国打線が大振りせず、ミート中心の打撃で8点を奪われたが、1年生軍団も大きな守備のミスはなく、失策で出塁を許せば併殺を完成させて切り抜けるなど奮闘した。羽生百花主将(香取)は「守備も打撃もみんな声が出て、やり切ることができました。世界には個性的な選手が多い。勉強になりました」と振り返った。小林勉監督は「暑さで体調を崩す選手がいなかったのは、それだけ準備をしてきたからだと思います。意識が高い選手が多く楽しみです」などと話した。



