今秋のドラフト上位候補に挙がる下村海翔投手(4年=九州国際大付)が、完投勝利で今季1勝、大学通算6勝目(1部)を挙げた。

勝利にも、内容は反省した。「納得していません。課題がたくさん出た試合。ただ、チームが初戦で勝てたので。よかったと思います。今日の結果を踏まえ調整していきたい」と話した。

4回、味方打線に2点をもらい、その裏、2死二塁。迎えた打者に対し、2ストライクに追い込んでから直球を左前に運ばれ、二塁走者が本塁を突き、捕手がレフトからの返球を落球し1失点した。「自分で首を振って投げたいボールで打たれた。カウントが有利な分、もう少し簡単に抑えられたかもしれない」と、配球ミスを悔やんだ。

しかし、この失点から下村のギアが上がった。「最初は1人1人で投げていたんですが、点を取られて絶対に(完投を)やったろう、と思いました」。制球よく、決め球のカットボールを効果的に使い空振りを奪った。初回に自己最速を2キロを更新する155キロを記録し、7安打2失点で完投勝利した。

国際大会の経験と自信が後押しした。7月に行われた第44回日米大学野球選手権大会では主戦として戦い、優勝に貢献。大会MVPを獲得した。「ストレートで言えば、アメリカで通用したというのが一番自信になったのかもしれない。ビビらずにしっかり投げ込んである程度通用した。それが今の投球にも生きていると思います」と、胸を張った。

さらなる成長を見せ、再びの頂点へ。「個人の結果よりも、チームの勝利を意識して勝ちに徹するピッチングを評価していただけたら1番です」。連覇へ向け、好スタートを切った。【保坂淑子】