リーグ3連覇を目指す大阪公立大は4連勝で勝ち点を2とした。

中野湧大投手(3年=兵庫)が1時間2分の雨天中断にも負けず、4安打1失点完投で勝利を呼び込んだ。中野は4回先頭の2番三好辰弥外野手(4年=大商大堺)に浴びたソロ本塁打の1点のみ。中盤からは変化球中心の配球に変え、カーブやスライダーなどで8奪三振。2-1の7回表終了から降雨による1時間2分の中断にも動じなかった。ベンチ裏でストレッチなどで体を動かし、続投の準備を整えた。「気持ちを切らさずできて良かった。自信を持って投げられました」と7回裏を3者凡退に抑え、奈良学園大打線に追加点を与えなかった。

中野について小林隼矢監督(33)は「中断後いやな感じになりますけど、あそこをゼロに抑えてくれて、いけるぞとなった。チームの柱です」と信頼を寄せた。

4連勝に貢献した右腕だが、投手経験はわずか1年半。以前は内野手で、昨年3月に右太ももの肉離れでダッシュや守備ができなくなり、監督に志願して投手に転向した。高校時代に練習試合での登板経験があり「楽しかったので」とチャーミングな笑顔で転向理由を明かした。

現在は最速142キロの直球に、4種類の変化球で緩急をつける。変化球の握りはチームメートに聞いたり、プロ野球の映像から勉強した。この日効果的にカウントを取ったカーブは楽天岸孝之投手(38)を参考にしている。

大阪公立大に現れたニューフェース。春季リーグ戦では3勝をマークし、3日の神大戦では初完封、前日7日の奈良学園大戦でもリリーフで2回無安打無失点と着実に結果を残し、自信をつけてきた。今季の目標は「投げた試合は負けない。チームに貢献して、優勝したいです」。初出場で初戦敗退に終わった全日本選手権の雪辱を、再び神宮の舞台で果たすため、まずは目の前の1勝をつかみ取る。【村松万里子】