阪神野口恭佑外野手(23)が甲子園の七夕の夜空を彩った。4点を追う5回、無死一塁で代打登場。DeNA左腕ケイの直球を強振すると、打球は流れ星のように一直線のライナーで右前にはずんだ。右翼手の度会が後逸する間に一塁走者がホーム生還し、自身も三塁まで進んだ。1軍昇格後6打席目で飛び出したプロ初安打。運も味方につけた記念の一打となった。
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創成館の同級生でもある阪神育成の川原は、1軍に初昇格が決まった野口の背中を押していた。
18年に春夏連続で甲子園の土を踏み、高卒で一足早く阪神に入団した川原。野口は6月27日に2軍の名古屋遠征から帰寮すると、川原の部屋を突撃訪問した。すでに寝ていた川原は、野口の「行ってくるわ」の言葉をすぐに理解できなかった。「『おう』みたいな感じで終わりました」と笑う。それでも「あいつ(1軍に)行くんやと思って次の日の朝ばったり会ったので『稼いでこいよ』と言いました」。
高校時代から夜遅くまでバットを振っていた印象が強い。「本当に野球が好きなんだなと思います。今もこっそりウエートトレしてるんじゃないですか」とニッコリ笑った。高校時代も今もずっと隣でその姿を見てきた。「(同い年の森下)翔太も(小幡)竜平も頑張ってほしいけど、やっぱり高校の同級生ですし。(2人に)負けないぐらい頑張ってほしい」とエールを送った。【阪神担当=村松万里子】
▼野口の恩師、九産大の大久保哲也監督(自宅でテレビ観戦)「逆らわず右方向に、いい打球でした。彼らしい打球だなと思いました。うれしいですね。今日みたいに広角に打てる打者になってほしいです」
▼野口の母和香子さん(甲子園で初安打、初打点を見届ける)「甲子園は特別な場所。そこで打ってくれたのが最高の恩返し。(初安打は)打った瞬間にヒットと分かったので、うれしくて叫びました。本当に『ありがとう』です」



