日本ハム上川畑大悟内野手(28)が「開幕二塁」に大きく前進した。8番二塁でスタメン出場した巨人戦(エスコンフィールド)で3打数3安打2打点の固め打ち。さらに7つの二ゴロをさばくなど攻守でアピールに成功した。混沌(こんとん)としていた開幕二塁争いの中で大きなインパクトを残して新庄剛志監督(53)も高評価。2年ぶりとなる開幕スタメンの座をグッと引き寄せた。
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この日の上川畑は攻守で“神川畑”だった。「結果を残すことができてよかった」。オープン戦では二塁手として5試合目のスタメン出場。打撃では2回に三塁線を破る安打から始まり、3回は右中間へ2点適時二塁打。6回にも初球打ちで右前打を放って3安打2打点と打ちまくった。
上川畑 打たないと、本当に試合に出続けられないと思う。守備も大事ですけど、バッティングは大事。
ここまでオープン戦では石井、若林、奈良間も二塁スタメンで出場しているが、いずれも打率は1割台。上川畑も打率1割9分だったが、この日の固め打ちで2割9分2厘へと一気に1割以上もジャンプアップ。見た目の数字でも開幕二塁争いで頭一つ抜け出した。
持ち味の守備でも、ほころびは一切なかった。5回2死一塁の守備では、巨人丸が放った一、二塁間への深いゴロを好捕して二ゴロに仕留めた。「あれは握り替えが危なかったけど、最終的にアウトにできたので良かったプレーなのかな」と振り返ったように、球際への強さを随所に見せながら、この日は7つのゴロをさばいた。「大変でしたね」と言いながらも見せた笑顔には充実感が漂った。
新庄監督は11日に「セカンドの争いがちょっとズコーンと(誰も)抜けてないですね」と話していた。ずっとアピールを待っていたところに現れた“神川畑”に「しっかり結果を出してくれた。もう守備は言うことないから」と求めていたインパクトを心に刻んだ。
昨季は故障で出遅れた上川畑は「あと(オープン戦は)3試合ある。気を引き締めてやっていきたい」。2年ぶりの開幕スタメンへ最後までアピールを続ける。【木下大輔】



