勝負どころでパイナップルパワーがさく裂した。1点を追う6回2死満塁、日本ハム水谷瞬外野手(25)は西武2番手羽田の初球、高めのストレートに迷わず反応した。「ネクストに向かう前に(清水)ユウシさんに『ツーアウト満塁だけは勘弁してください』って言ってたんですけど、しっかりと(四球で)ツーアウト満塁で回してくれたので、これはやるしかないぞと。そういう気持ちでいきました」。強烈な右中間への2点適時二塁打で走者2人を返し、ひっくり返した。

悔しい思いを振り払う一打だった。スタメン出場した試合は前夜まで4試合連続無安打で、試合前の打率は2割ちょうど。「数字が残っていないのにもかかわらず1番で打たせていただいて。出ている以上は、ああいう場面で何とか結果を出そうという思いはありました」。新庄監督の期待に応える、決勝打だった。

1番で勝利を呼び込んだことも大きな意味があった。昨季1番打者のチーム打率がリーグ最低の2割3分7厘。水谷自身はチームで最も多い45試合に出場し、打率2割7分2厘の好成績を出したが「最低」ということが気にくわなかった。何とか1番の打率を上げ、優勝を引き寄せる。その思いで臨むも、今季1番で出場した7試合は1勝6敗。唯一勝った3月31日ロッテ戦は4打数無安打で8回の守備から交代させられた。「1番に入って自分の1本で勝ててよかった」。雪辱の思いも詰まった心地よいひと振りだった。【永野高輔】

日本ハム清宮幸(2試合ぶりスタメンで6回に2点三塁打)「1球目でちゃんとタイミングをはかれた。苦しい展開だったけど、苦しい時の1勝が後々響いてくると思う」

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