楽天は岸孝之投手(41)が1年目から20年連続勝利を達成した。交流戦通算ではソフトバンク和田毅に並ぶ歴代3位タイの27勝目。チームは広島に逆転勝ちし、塩川達也監督代行(43)体制で2連勝を飾り、交流戦最下位から脱出した。
岸が気迫の投球でチームを鼓舞した。3回1死一、二塁で坂倉に1球目を投じた直後に雨脚が強まり、試合が40分中断。「気持ちというか、体もそっからスッキリして、バタバタしてたのがちょっと落ち着いた」。再開後は坂倉に先制打を浴びたが、以降は走者を置きながらも今季最長7回を5安打1失点でまとめた。
打線も応えた。1点を追う7回2死から佐藤、浅村が連続四球で一、二塁。続く村林が2点適時二塁打を放ち逆転した。浅村は執念のヘッドスライディングで生還。岸は「もう走れなくて倒れたんじゃないですか(笑い)」といじりつつ、「みんな、(鈴木)大地をはじめ、『すごい岸さん頑張っているぞ』と言ってくれて、うれしかった。泣きそうになりました」と感謝した。
パ最下位からの巻き返しへ先発が長いイニングを投げることを重要視した。「120球、130球投げても壊れるような子たちじゃないんで。そんな弱くないですから(笑い)。そういうのを意識しながら先発陣みんなでやっていけたらいい」。頼れるベテランがチームを背中で引っ張る。
▼岸が今季初勝利を挙げ、大卒1年目の07年から20年連続勝利。連続勝利の最長記録は02~25年石川(ヤクルト)の24年があり、20年以上は14人目。プロ1年目からでは9人目で、大卒投手では石川に次ぐ2人目になる。また、パ・リーグ投手の20年連続勝利は、54~73年梶本隆(阪急)56~75年米田(阪急)66~85年鈴木啓(近鉄)の3人に並ぶ最長記録となった。



