楽天のファーム選手の現在地をリポートする「犬鷲通信」。第4回は、ドラフト4位で入団した大栄利哉捕手(19)に迫る。

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強肩強打が武器の高卒ルーキーは、現在まで2軍で19試合に出場。指名打者や控え捕手として経験を積んでいる。「自分の目指していた結果とはほど遠いのかなと思いますが、やっと慣れてきたところです」と自己評価する。ファーム通算の打撃成績は21日現在、30打数3安打の打率1割、1本塁打、4打点。打席では「やっぱりプロは質が違うというか、当たった時に押される感覚」と苦戦するも、スイングスピードの強化を図り、順応を試みている。

捕手としても、1つのターニングポイントがあった。4月30日の巨人戦、7回から登板したドラフト2位伊藤樹投手(22=早大、仙台育英出身)の女房役として8回からマスクをかぶり、2イニング4失点。初の東北出身バッテリーに胸を弾ませるも、「樹さんはとても考えられる方。僕が足を引っ張ってしまって、もっと頑張らなければと思わせられた試合でした」と振り返る。

2軍調整中だった岸、前田健らベテラン勢のブルペンキャッチャーも経験。「球の質を感じたり、ブルペンでも試合と同じ配球を受けさせてもらえるので、一人一人使いたい球が違うので、すり合わせながら勉強をしているところです」と、貴重な機会も無駄にはしない。ベンチ入りの日には田中貴也捕手(33)ら先輩捕手の隣を常にキープし、配球のアドバイスをノートに記しながら知識も吸収している。

寮生活は中学からはや7年目。「のびのびと生活しています」とノンストレスだ。大好物の「トンテキ」と、ウエートトレーニングで入寮後は5キロ増と体づくりも順調だ。プロ1年目は「まずはたくましくなることが必要だと思っています。いつまでも高卒だからと甘やかされてしまうと、成長出来ない。先輩方からもたくさん学んで、人から見られる人間力の部分も、今年1年でたくましさを身につけられたらと思います」と真っすぐな瞳で誓った。【高橋香奈】

◆大栄利哉(おおさかえ・としや)2007年(平19)4月23日生まれ、福島県いわき市出身。小名浜少年野球教室、石川義塾中の軟式野球部でプレー。学法石川では1年秋からベンチ入り。2年でセンバツ出場。2年秋の新チームから主将を務め秋季東北大会、春季東北大会出場をけん引した。25年に日本代表としてU-18W杯に出場し、準Vに貢献。同年ドラフト4位で楽天に入団。178センチ、85キロ。右投げ左打ち。