“無双左腕”の進撃は止まらない。阪神高橋遥人投手(30)が2リーグ制後は球団史上初となる開幕10連勝を達成した。故障続きだった左腕にとって2ケタ勝利自体も初めて。それでも被安打8は今季ワーストタイ、6回3失点に「苦しいところはたくさんあった。もっともっとやんなきゃ」と表情を締めた。
苦しんだ先に偉業が待っていた。2点援護をもらいながら立ち上がり初回に失点。2-1の2回先頭は佐々木に右翼ポール直撃の同点ソロを浴びた。今季2被弾目。4回にはプロ初ボークも絡み一時勝ち越しを許した。
連勝街道を歩んでいくには貴重な経験だったともいえる。「もうちょっとそういうところも見直していかなきゃいけないなって思ったっすかね。自分ではそう(ボーク)だと思ってなかったので」。動揺も見せず最少失点にとどめ、代打を送られた7回に味方が勝ち越し。運も味方に両リーグ最速10勝を手にした。
チームの連敗も2で止まった。藤川球児監督(45)は高橋について「次は少し登板を空けられる」と中7日以上を示唆。シーズン完走を第一にコンディションを見極める。虎初のリーグ連覇のために。【只松憲】
▼高橋が開幕から無傷の10連勝。開幕10連勝以上は20年菅野(巨人)以来24人、27度目。阪神では1リーグ時代の37年秋に11連勝、47年に13連勝の御園生、46年に11連勝の藤村富に次いで3人、4度目となり、2リーグ制後は球団史上初。高橋は登板12試合目で、防御率が1・29。登板12試合以下で達成は7人、8度目で、開幕10連勝達成時の防御率は48年中谷(南海)0・59、38年秋スタルヒン(巨人)0・60、42年藤本(巨人)0・81、66年堀内(巨人)0・82に次いで5番目に良い。また、開幕10連勝でセ、パ両リーグ10勝一番乗りは20年菅野以来7人目で、阪神では初めて。
○…阪神高橋は3カ月連続の月間MVPにも前進した。3連続ならセ・リーグの投手部門で初。開幕からの条件つきだとプロ野球史上初。6月は4勝無敗、防御率2・25。防御率は前の2カ月に劣るが月間4勝は初だ。3勝で並んでいた広島岡本はこの日の直接対決で勝てず不利になった。巨人ウィットリーは3試合2勝無敗で防御率0・90。巨人戸郷は3試合で2勝無敗、1完封、防御率1・65。巨人は月内1試合を残す。



