オリックスが土俵際で踏ん張った。投打が絡んで虎の子1点リードを死守。敗れれば、前半戦前の89試合目で自力優勝が消滅する危機を回避した。
均衡を破る一撃は、杉沢龍外野手(26)が一振りで決めた。同点で迎えた5回。先頭宜保の二塁打で絶好機を迎えたが、続く若月の遊ゴロで、二走宜保は三塁を狙い失敗。チャンスが途切れかけた直後に、杉沢が勝利を引き寄せた。カウント1-2と追い込まれながら、ソフトバンク先発上沢のフォークをすくい上げ、右翼席へ勝ち越しソロを運んだ。「今年は自分を信じ抜く年だと思ってやっているので、良い結果になってくれて良かった」。
自主トレで弟子入りした、ソフトバンク栗原の前でのプロ2本塁打目を素直に喜んだ。野球の技術、姿勢、生活面の全てを学んだ。「栗さんのアドバイスの意味とかが理解できてきているのかな」。右尺骨骨折で約2カ月の離脱からの打率3割4分は、自信を裏付ける。
「負けた分は勝つしかないんで。また1戦1戦、全力で勝てるように頑張りたい」。杉沢が土壇場で連勝を勝ち取ったチームの声を代弁した。勝利後のベンチ裏では首脳陣がミーティング。岸田護監督(45)は「細かいことを含めて、毎日修正するところは出てきますから」と、勝ってかぶとの緒を締めた。
▽オリックス宗佑磨内野手(30)(4回2死一、三塁で右前同点適時打)「前の2人がつないでくれたので、積極的にいこうと思っていました。甘い球を一発で捉えることができて良かったです」



