途中出場の阪神植田海内野手(30)が走って打って、大きな仕事を果たした。

0-1の9回無死一塁、森下の代走で登場。果敢に二盗を試みると、相手の悪送球も誘い三塁まで進塁。佐藤の右前打で同点のホームを踏んだ。「とりあえず、全力で走れる自分で走って、『走ったら誰かかえしてくれるやろ』と」。2学年下の主砲からも「海くんもよく走ってくれましたしね」とちゃめっ気たっぷりにねぎらわれる快走だった。

役目はまだ終わらない。延長10回1死二塁、ヤクルト星の初球のフォークを振り抜き、中前打をマーク。「結果、当たってよかったです(笑い)」。今季初安打がチームのチャンスを広げ、決勝点につながった。

今季ここまで出場20試合。主に代走ですべて途中からだが、ここぞの場面で結果を残す。「走ったりとか、体が動くようにという感じで。ピッチャーのデータは試合前から入っているんで、あとは体の準備だけです」。日頃の準備がものをいう。藤川監督も「植田が途中から出て走塁、守備、このあたりはタイガースとしては素晴らしい景色」とたたえた。

佐藤、大山と並んだお立ち台には「覚えてないくらい久しぶりやと思います」と照れ笑い。「えー。5年以上前やと思います」。久々のヒーローを味わった。【磯綾乃】