西武中村剛也内野手(43)が23年連続、自身23本目の満塁本塁打を打ったのは延長11回表、ホームベースを踏んだ時に時計の針は22時59分だった。
試合自体、雨で30分、開始が遅れていた。おかわり君は打撃練習をしてから、ずっと待っていた。試合を見ていた。
「いや、早く終わんねえかなって思ったんすけど(笑い)」
ブラックに決めたのは23時40分頃。こんなに遅いホームランは「いや、ないんじゃないですか」と482本のアーチを架けてきても、記憶にない“ほぼ23時弾”だ。
プロ25年目、2軍ではすでに中日涌井らから2本のグランドスラムを打っている。1軍ではやはり格別か。「いや、別にそんなに。満塁だろうが普通のソロだったりいろんなホームランありますけど、そんなに変わんないですね」と、変わらずの泰然自若だ。
でも、やっぱりシーズン1本目はうれしい。
「そうっすね、やっぱりホームラン求めてやってきたんで、まず、8月の終わりですけど打てて良かったなと思います」
ひと仕事終えてホテルに着くころにはもう、8月22日になっている。【金子真仁】
▼西武中村剛が延長11回に今季1号となる代打満塁本塁打。満塁本塁打は21年8月22日オリックス戦以来23本目となり、自身が持つ最多満塁本塁打のプロ野球記録を更新。代打満塁は10年6月4日ヤクルト戦に次いで2本目。延長イニングでの代打満塁弾は23年6月8日丸(巨人=10回)以来で、パ・リーグでは98年7月7日広永(オリックス=12回)以来、28年ぶり。中村剛は43歳0カ月で、94年5月4日大島(日本ハム)の43歳6カ月に次いで史上2位の年長満塁弾。大島も代打満塁本塁打だった。



