ソフトバンク大津亮介投手(27)が8回108球を投げ5安打1失点の好投で、自身初の2ケタ勝利となる10勝目を挙げた。優勝マジックを一つ減らし、24とした。

9勝目を手にしてから3試合、足踏みした。前回先発の14日楽天戦(みずほペイペイドーム)は7回4失点で敗戦投手。不安と悔しさが入り交じる中、「直球勝負」の原点回帰でマウンドに臨んだ。

立ち上がりからストレートで押した。初回2死走者なし。オリックス3番西川は149キロの直球で空振り三振。勝負球のチェンジアップは封印し、まっすぐで押し続けた。5回までノーヒット投球。マスクをかぶった山本祐大捕手(27)と話し合い、配球に工夫を凝らした。

「どんなチームもチェンジアップを待っている。まっすぐの感じがよかったので、まっすぐを投げたいという気持ちが強かった」

白星を手にできなかった約1カ月は内外角への直球の精度回復をテーマとした。この1週間もひたすら課題克服に努め、マウンドで実践した。8回までイニングを伸ばせたのは、完封勝利を飾った6月2日の中日戦(バンテリンドーム)以来、約2カ月半ぶり。先発転向3年目。シーズンを通して投げ切るという目標を立てている右腕にとって、2ケタ勝利はラストスパートに向けても大きな自信となる白星となったはずだ。「今日は覚悟を決めて投げました」。開幕時は「先発6番目の男」としてスタートした細身の右腕が、さらに太くなった。【佐竹英治】

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