西武栗山巧外野手(42)の引退試合が30日に迫る。西武鉄道も全力で引退特別企画を行っている。
栗山の中づり広告で車内ジャックした「L-train」が走り、西所沢駅では栗山が感謝の言葉を連ねる巨大なメッセージボードが掲げられ、大勢のファンが写真を撮った。「集大成の打席」への一体感、高揚感が表現されている。
中でもとりわけ思い入れが深いのが池袋駅だ。同鉄道が展開する「駅の推し獅子」で長く、栗山を推してきた。池袋駅管区営業係の鷲尾莉沙さん(24)らが中心となって、今春から栗山を応援する企画にますますの熱を入れてきた。
最後の「PR1DE」シリーズを前に、1番ホーム横には巨大な広告ボードが掲示された。改札横には栗山への感謝メッセージを寄せるコーナーもできた。300通を超えるメッセージが寄せられたという。
池袋駅はJRなども含めると200万人を優に超える乗降客があり、規模は世界3位とされる。通勤通学に足早な利用客が多い中、それだけの人が足を止め、ペンを取ってきた。
池袋駅で働く人々にとって、想像を超える出来事もあった。西武鉄道池袋駅管区の荒井郁男助役(57)が「実は…」と“その日”を回想する。
「少し前に、栗山選手のお母様が駅の1階の改札にお見えになったそうで。『栗山の母です。いつも応援ありがとうございます』と、わざわざおっしゃっていただいたそうで。私たちのやっていることに対して、そういうふうに思ってくれてるんだなって。その時に対応した職員もすごく感動してましたね」
この3日間はとりわけ、忙しくなりそうだ。【金子真仁】



