阪神は1点差の8回、7番坂本が左翼席へ逆転2ランを放った。巨人との首位決戦を0・5差で迎えるか1・5差か、大きな意味がある一打となった。
この阪神-中日3連戦を見て、2連敗した試合は失策、バント失敗、三塁コーチの判断ミスなどもあって内容も悪かった。優勝争いのライバル巨人はヤクルトに3連勝。3連敗していれば焦りも生じる流れだっただけに、起死回生のひと振りだった。
28日からの甲子園球場での首位攻防戦で勝敗のキーマンは、3番森下だと見ている。森下は今季、対巨人戦20試合で打率3割2分9厘、6本塁打、11打点と打っているが、実は甲子園では8試合で打率2割7分3厘、0本塁打、わずか1打点。
阪神は巨人に13勝7敗と勝ち越しているものの、甲子園では3勝5敗と分が悪い。森下が目覚めるか、目覚めないかは勝敗に影響すると思う。
森下は巨人戦に限っていえば、広い甲子園で力んでいる印象を受ける。もともとフルスイングが持ち味ではあるが、力んでいる分、本来のバット軌道からズレが生じているように見える。
阪神は1戦目先発が村上、2戦目予想が大竹、3戦目が才木。23日のDeNA戦でアクシデントがあった高橋は巨人戦を回避する可能性があり、2軍で調整してきた才木がどこまで復調しているか、ポイントになる。
巨人は1戦目先発がハワード、2戦目予想は田中将、3戦目が小笠原。注目しているのは、2戦目に予想される田中将だ。
今季、阪神戦2試合で2勝を挙げてはいるが、防御率4・76と抑え込んでいる印象はない。先発となれば6月11日の楽天戦以来。この間、2軍で6試合に登板したようだが、この大一番の重要な試合での起用があれば、要所でベテランの力を活用してきた橋上監督代行らしいと感じる。
甲子園独特の雰囲気は、3連戦ではさらに増すだろう。巨人サイドからすれば、かなりのハンデになると思う。精神的にコントロールできないとのまれる。数々の修羅場を経験してきたベテランが、老練なテクニックでプレッシャーをはね返すことができるのか。優勝を左右する天王山の見どころのひとつとなる。
(日刊スポーツ評論家)







