中日柳裕也投手(32)が29日、名古屋市内のナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸2億円でサインした。「満足はしていないですけど、規定もしっかり投げられて、1年間投げられたのは良かった」と振り返った。

昨季、国内FA権を行使せずに残留し、年俸2億円プラス出来高の3年契約を結んだ柳。1年目の今季は開幕投手を務め、シーズン終盤までローテーションを守った。24試合に登板して7勝5敗、防御率2・34をマーク。全試合で5回以上を投げ、4月3日ヤクルト戦(神宮)では完封勝利を挙げるなど、抜群の安定感を披露。また、3年ぶりに規定投球回にも到達した。

「昨年FA宣言せずに、複数年契約を結んでいただいて。個人的にも結果を出したい1年でした。ドラゴンズファンが『柳と契約してよかった』と思ってもらえたらうれしいです」と笑顔で話した。

9月下旬には右肘のクリーニング手術を受け、全治3~4カ月の見込み。前日28日の診察では「すごく順調だと言ってもらいました」と回復に手応えを示した。現在は秋季練習でリハビリに取り組んでおり、11月中旬のキャッチボール再開、来春のキャンプ合流を目指す。

来季から就任する工藤新監督とはすでに面談済み。年齢を伝えると「俺、その年に200イニング投げたぞ。33なんてまだまだだよ」と声をかけられたという。「うれしかったですね。まだまだという風に思ってもらっている」と、40代後半まで現役を続けた指揮官の言葉に勇気づけられた。「涌井さん、大野さんがいて、宏斗、金丸がいて、その間に僕がいる。来年33歳ですけど、まだベテランじゃないと思っているので、若々しく、チームを引っ張っていけるように」と力を込めた。まずは右肘の回復に専念し、万全の状態で来季に備える。