29日に74歳で亡くなった広島元投手の池谷公二郎(いけがや・こうじろう)さんの通夜が30日、広島市内の斎場で執り行われた。喪主は長男の池谷龍一(いけがや・りゅういち)さん。葬儀は31日に行われる。
直球主体の強気な投球とは違い、グラウンド外では気さくで優しい人柄だった故人をしのび、多くの参列者が姿を見せた。祭壇だけでなく、別会場にはダイナミックで独特な投球フォームなど現役時代の写真をはじめ、最多勝などの表彰も並んだ。
現役時代にともに黄金期を支え、91年の優勝時には監督と投手コーチだった山本浩二氏や黒田球団アドバイザーら多くの球団OBが参列した。新井監督は「若いうちから気さくに励ましていただいた優しい先輩でした。本当に悲しいです」と故人を悼み、「天国のイケさんに喜んでもらえる、そんな戦いができるようにしっかりとやっていきたいと思います」と決意を語った。
▽広島球団OBの山本浩二氏「(現役、指導者、解説者と)飽きるくらい会っているわけだから、こんなつらいものはないね。今週の日曜に“誕生日おめでとう”って電話をくれるのよ、ベッドの上から。“人生楽しんでください”と言うんだよ。“お前違うやろ”ってね。それほど人一倍気を使うやつで。だからみんなに惜しまれて今日を迎えているわけだからね」
▽球団OBの佐々岡真司氏 1年目の投手コーチで、本当に厳しかった。誰よりも自覚を持たせるため厳しく接してくれた。僕が小学生のときに、初めて広島市民球場に行って試合を見た先発ピッチャーが、池谷さんだった。あの当時はブルペンが外にあって、目の前で“すごく速いな”と思った。
▽球団OBの野村謙二郎氏 現役時代はよく叱られたんですけど、よく褒めてももらった。(引退後は)一緒に仕事をさせてもらって、いろいろ勉強させてもらいました。とにかく人にはすごく優しく、自分には厳しい方でした。本当に今日これだけたくさんの方が来られて、みんなに愛されたんだなとつくづく感じました。
▽球団OBの安仁屋宗八氏 イケとは現役時代からずっと家族付き合いをして、オフになったら子どもを連れてキャンプに行って、魚釣りもした。身内付き合いだったような気がする。もう1回、彼と一緒に優勝の放送をしたがったなというのが一番の心残りです。
<主な参列者>
安仁屋宗八、新井貴浩、石原慶幸、内田順三、長内孝、菊池涼介、紀藤真琴、黒田博樹、小早川毅彦、佐々岡真司、田中広輔、西田真二、野村謙二郎、山崎隆造、山本浩二(50音順、敬称略)



