阪神ドラフト1位の明大・榊原七斗外野手(22)が「虎1号」を放った。1日、東京6大学野球第8週第2日の立大戦(神宮)に「3番中堅」で先発出場。指名後2戦目で初本塁打を含む2安打1打点の活躍を見せた。

「感触は良かったです。真っすぐ待ちの中で変化球を打てたことは状態的にも良かったです」

打った瞬間だった。2点を追う5回2死。1ボールからの2球目、甘く入ってきた失投を逃さなかった。真ん中スライダーにバット一閃(いっせん)。豪快に振り抜き、右中間スタンドに運んだ。指名後初のアーチはリーグ通算13本塁打目。聖地甲子園でも間違いなしの一打を放ち、実力を証明するには申し分ない1発となった。

「無駄な考えは捨てて。来た球を打ちにいく。タイミングとポイントだけだと思っていました」

初回は1死一塁で右前打をマーク。持ち前のパンチ力に加え、軽打でのつなぎ役もお手のものだ。状況に応じた打撃センスが光り、走っては50メートル5秒99の快足。守っては主戦場の中堅で広い守備範囲を誇る。身長173センチ、体重79キロと決して大柄ではないが、走攻守3拍子そろった逸材だ。“ポスト近本”の呼び声も上がる。注目度は日に日に増すも、きっちり結果を残す。さすが猛虎のドラ1と言ったところだ。

主力としての自覚も十分だった。こだわるのはあくまでも勝利につながる一本。「ほんとうに明日(勝ちに)結びつけられるように。そういう一打、打席内容にしたい」と言葉の節々に決意をにじませた。チームは現在リーグ2位で、慶大との優勝争いを繰り広げる。2季ぶりの頂点へ1敗の重みを理解し、今は目の前の1試合に全力を注ぐ。