日本ミドル級1位川渕一統(21=ABC)がプロ5戦目でいきなり統一王座を獲得した。WBOアジア・パシフィック同級王座決定戦も兼ね、日本同級王者竹迫司登(35=ワールドスポーツ)に挑戦。7回0分20秒、TKO勝利。タイトル初挑戦で2冠王者となった川渕は「竹迫チャンピオンが強いことはわかっていた。自分のボクシングができました」と喜びを爆発させた。

大阪から100人を超える応援団が駆けつける中、サウスポースタイルの川渕は王者竹迫の圧力に屈せずに攻勢に出た。左ボディーストレート、左ストレートをねじ込み、竹迫の左目上は大きく腫れた。中盤以降もワンツーを打ち込み、7回に右フックをヒットさせたところでレフェリーストップが入った。所属ジムに初めて王座をもたらした。

川渕は「良いパフォーマンスをみせられたらと思っていた応援が力になったと思う」と振り返った。

リング上には昨年8月、病気のために52歳で亡くなった父一男さんの遺影が掲げられた。川渕は「ちょうど1年前にお父さんが亡くなってしまった。必ずベルトを取ると言ってきたので、今日はお父さんにベルトをプレゼントしたいと思います」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

川渕は大阪・興国高時代に2冠を獲得。大商大を中退し、キッズ時代から通うABCジムからプロデビューした。兄2人が大相撲の道へ進み、次兄一意は幕内力士、長兄一誠さんも元幕内力士だった。「格闘一家」に生まれ育った川渕は「まだまだだと思う。しっかりと上を目指して頑張っていきたい」と決意を新たにしていた。