プロボクシングWBA世界ライトフライ級1位の吉良大弥(23=志成)が、10歳年上の歴戦の元王者に“先制口撃”を仕掛けた。
同級2位のカルロス・カニサレス(33=ベネズエラ)との同級王座決定戦(9月2日、横浜BUNTAI)を2日後に控えた8月31日、横浜市内での会見で対戦相手へのメッセージを求められ、ひと言「倒します」と伝えた。
カニサレスは元WBA、WBC同級王者で、10年以上もトップ戦線で戦い続けるプロ32戦のキャリアを誇る猛者。国内最速タイのプロ5戦目で世界王座獲得を目指す吉良は、試合数も実績も大きく劣るが「体調もいい。体重も順調。どんな対応できても、いろんな勝ち方ができる練習を積んできた」と、早くも王者の風格だった。
これにカニサレスも応戦。「私には豊富な経験がある。これまで日本のベストボクサーとも戦ってきた。私を倒すことは難しいことだ。寺地との戦いもハードだった。吉良にはどんな試合だったか寺地に聞いてほしい」。
16年にはWBA王者だった田口良一に挑戦して引き分け。24年1月にはWBAスーパー、WBC同級王者の寺地拳四朗に挑戦して、0-2の僅差判定負けを喫したが、互角の戦いを見せた。その自信が元王者の言葉ににじんでいた。
吉良はインターハイ制覇や国際大会での優勝など、高校時代から才能を高く評価されてきた。勝てば元世界4階級制覇王者の田中恒成と並ぶ国内最速記録になる。「ジムに入ってきたときから世界を必ず取らせると決めていた」と志成ジムの二宮雄介代表。「“倒します”は判定でもKOでも勝つという意味。(勝利のキーポイントは)集中力」と吉良。最後まで世界初挑戦とは思えぬどこまでも落ち着いた口調だった。

