リングにかける男たち

エロとボケで…いつのまにか藤原組長ペース

下ネタは会話の潤滑油であるといわれるが、その日は油どころか、ほぼメインだった。先日、インタビューしたのは藤原組長ことプロレスラーの藤原喜明(70)。著書「刷新藤原ノート」(新紀元社)が発売されたのに合わせ、本のメインテーマである関節技や、趣味の絵、陶芸などについて話を聞いたのだが、会話しているうちにいつのまにか組長のペースに引き込まれ、猥談(わいだん)になってしまう。まぁ、いいかと思いながら、約1時間楽しく話を聞かせていただいた。20日に紙面に掲載した記事でおさめきれなかったものを、ここで少し紹介したい。

インタビュー中、笑顔を見せる藤原喜明(撮影・垰建太)
インタビュー中、笑顔を見せる藤原喜明(撮影・垰建太)

取材の場所は、都内にある組長の事務所。引き戸をあけると左右の棚にびっしりと手作りの陶芸作品が並んでいた。40代半ばから本格的に始めた作陶のレベルは予想以上だった。造形のうまさはもちろん、ユーモア満点のアイデアに魅了された。多数ある香炉の中でも目をひいたのは、リアルに再現された男性の大事な部分の先から香の煙が出るもの。よくよく眺めていると、組長は「あげないよ」と笑い、うれしそうに「これも好きだろ?」と同じモチーフの文鎮を見せてくれた。

次に奥の部屋から持ってきてくれたのは、裸婦の入浴姿をモチーフにしたおちょこ。肌色、体形などさまざまなタイプがある中で、白肌で腹がややたるんだ美しい熟女の杯が気に入った。「これが特にすてきですね」と話すと、「いいよ。持っていって。こうやってどんどん無くなっちゃうんだよな」と笑いながら、プレゼントしてくれた。あまりに貴重なものであるため恐縮したが、欲しい気持ちにあらがえず、頂くことにした。

持ち帰って酒をついでみると、女性がアルコールの液体に浸って、より気持ちよさそうにみえた。

組長は絵も上手で、過去の作品をたくさん見せていただいた。これも例によってエロチックものが多かった。「おれは大きな尻が好きなんだ」と20代に描いた女性の素描はほとんどがふっくらした体形で、尻を強調した後ろ姿がいくつかあった。過去に陶芸の展覧会は開いているが、絵はまとめて公開したことはないという。今回の著書にいくつか絵は掲載されているが、ほんの一部にすぎない。プロレスラーの趣味にとどまらない素晴らしい作品の数々を、ぜひどこかで公開展示して欲しいと思った。

インタビューの最後には、最近抱えていた疑問を組長にぶつけてみた。岩手県出身のプロレスラーには藤原組長はもちろん、石川修司(全日本)、伊東竜二(大日本)ら体の大きい人が多い。野球界でも、大谷翔平、大船渡の佐々木朗希ら恵まれた体形を持つ選手が目立つ。「なにか岩手に秘密があるんでしょうか」と質問すると、組長は「あぁ、あれはね」と分かった表情で、「昔ずいぶん、大きい遺伝子をまいたから」。続けて、「みんな岩手山の雪男の子孫なんだな。いるんだよ、雪男」。最後までエロとボケを忘れない元気っぷりだった。【高場泉穂】

(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「リングにかける男たち」)

インタビュー中、「藤原ノート」に目を通す藤原喜明(撮影・垰建太)
インタビュー中、「藤原ノート」に目を通す藤原喜明(撮影・垰建太)

日刊スポーツのバトル担当記者のとっておきコラム。プロレス、ボクシング、総合格闘技の現場からお届けします。

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