王者竹中良(32=三迫)が同級13位ノ・サミュング(25=韓国)に10回1分26秒KO負けし、4度目の防衛に失敗した。

 初回に右ストレートを顔面に被弾して左ほおを赤く染めると、序盤から精彩を欠いた動きが続いた。途中採点のポイントではリードしていたが、頭から突っ込んでくる相手のバッティングにも苦しみリズムをつかめない。

 迎えた10回にダウンを喫すると、いったんは立ち上がったが、続けて連打を浴びてセコンドからタオルが投入され、王座陥落が決まった。

 8回には相手のパンチで上唇が割ける負傷で、試合後には縫合手術を行った。竹中に代わって取材に応じた三迫会長は、「何でか分からないが、集中力がなかった。口が切れたのはバッティングだと思いますが、最後効いてしまったのは事実。もう1回復活させたい」と述べた。