大相撲の元西前頭筆頭、大砂嵐(26=エジプト)が総合格闘家に転身した。RIZINの榊原信行実行委員長(54)は2日、ツイッターで「大砂嵐と契約しました! 今年の夏以降にRIZINでMMA(総合格闘技)デビューします。相撲界での無念を晴らすべく、謙虚に精進してほしいです」と発表した。

 現在米国滞在中の大砂嵐も同日、ツイッターで「私はRIZINでMMAファイターとしてデビューすることになりました。デビュー戦に向けて、ジョシュ・バーネット先生に厳しく指導してもらいます。飛行機を降りた時、エジプトからはじめて日本に来た時の気持ちを思い出しました」とコメントした。

 大砂嵐は189センチ、160キロの巨漢で、初土俵から10場所という史上2番目のスピードで新入幕を果たすなど、将来が期待されていた。しかし、今年1月3日に長野県内で追突事故を起こし、長野県警の取り調べに「自分は運転しておらず、妻が運転した」と虚偽の供述。日本相撲協会にも報告をしておらず、無免許運転も判明したため協会から引退勧告を受け、3月9日に引退を表明していた。

 引退後大砂嵐は、総合格闘家を目指し、練習を始めていた。4月のテレビ番組での共演をきっかけに、UFCやプロレスで活躍するバーネットと知り合い、デビュー戦へ向けて指導を受けることになった。

 4日に榊原委員長があらためて事情を説明する。