IWGPヘビー級選手権(4日、福岡)の最後の前哨戦が行われ、雌雄を決する両者が静かに激しく火花を散らした。

 歴代1位の12度目の防衛がかかる王者オカダ・カズチカ(30)がウィル・オスプレイと、挑戦者の棚橋弘至がKUSHIDAを組んでのタッグ戦は、ゴング直後から互いに大技を繰り出す展開。スリングブレイドをかわしたオカダがレインメーカーで反撃すると、これを棚橋が回避してみせ、場内を一気に沸かせた。

 試合中盤にはオカダが予告していたツームストンパイルドライバーを場外で見舞おうとするが、なんとか脱出した棚橋がドラゴンスクリュー。さらにセカンドロープに脚を固定してのひざ破壊の2連発でお返しした。

 試合を決めたのはオカダ。KUSHIDAをつかまえると、ツームストンパイルドライバーで脳天から痛めつけ、割り込んだ棚橋にも強烈なドロップキックで場外へ飛ばす。そのまま最後はレインメーカーでKUSHIDAを葬り、白星でタイトルマッチ前最後の試合を締めくくった。

 試合後、リングでは両者は激しくにらみあった。会場に渦巻く両者のコールを浴びながら、最後まで言葉は交わさずにリングを降りた。

 オカダは「チャンピオンは余裕だぞ、棚橋! 『勝て』なんてことは言わない。頑張ればいい。もしくは、オレにあっと言わせてみろよ、コノヤロー」と挑発。棚橋は「いよいよ明日、このIWGPから離れていた時間の全てをオカダにぶつけます。そして、全部をひっくり返すだけじゃない。明日、俺の予想は雨予報。泣かしてやるから。オカダの涙雨」と予告した。