WBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が17日、都内のジムで6回のスパーリングを敢行した。同級2位ロブ・ブラント(米国)との防衛戦(10月20日、米ラスベガス)へ、「やっぱり前に出た方が強いな」と確信したのは2回。初回に相手に前に出てこられ、自身の重心を浮かされた。反省から2回には逆に前に出ることで、重心を低く保った豪快な右を打ち込み続けた。

「昨日の試合もそうでしたから」と振り返ったのはミドル級頂上決戦。挑戦者アルバレスが予想に反して1回に前に出て、2団体統一王者ゴロフキンにプレッシャーをかけ、主導権を握って判定勝ちした。熱戦もヒントに、自らもミドル級覇権争いに加わっていく。