WWEで16日に日本人初のスマックダウン女子王座を獲得したアスカ(37)が19日、防衛戦を行った米国カリフォルニア州フレズノで電話インタビューに応じた。

WWE女子王座としては前身WWF時代の94年11月、ブル中野が獲得して以来、約24年ぶり2人目の快挙。「WWEに所属した目的の1つだったので、やっとたどり着いたという思いですね。しかも男子のスーパースターが勢ぞろいのTLC(テーブル、はしご、いす使用)のメインで、あの日1番の歓声。もう感無量でしたね」と振り返った。

既にゴールドバーグが持つWWE女子の連勝記録を抜き267連勝をマークし、今年1月には30選手出場の生き残り戦となる女子ロイヤルランブルで初代王者となるなど数々の偉業を達成。あとは「1番上のベルトだけ」という状況だった。「目の前にあるのになかなかつかみきれなかったので、18年最後のペイ・パー・ビュー(PPV)でつかむことができてほんまにうれしく思います」と声を弾ませた。

自身初のTLCで王者ベッキー・リンチ(31)とシャーロット・フレアー(32)と激闘を繰り広げた。「初めてのルールだったんですけど、けっこう好きですね」と楽しんだ一方、実ははしごに苦戦していた。「あのラダーめちゃめちゃ高いんですよ。揺れますし。試合じゃなかったら上までのぼれないです。ジェットコースターとかそういうのダメですね。でも、試合になったら、勝たなという気持ちがあるので、なんとか大丈夫でした」と笑いながら裏話を明かした。

着実に結果を残してきたが、まだやることがある。今後の目標について「私がここ(WWE)に来た1つの理由は、女子のクオリティーの底上げ。今までにないほど女子のクオリティーはあがっていると思いますけど、まだまだ通常の放送もペイ・パー・ビューもメインの数が男子には勝てない。もっとフィーチャーされるように、もっと女子が認められるようにしていきたいと思っています。それが私に課せられた使命だと思っています」と熱く語った。

インタビューの最後には「1つ言っていいですか?」と同じくWWEに所属する後輩の紫雷イオ(28)とカイリ・セイン(宝城カイリ=30)について語り始めた。

「前はWWEに挑戦するだけですごいと言われていましたが、最近は周りが結果を求めているような感じがする。海外で生活して、挑戦するのは、ほんまに生活習慣や言葉が違いますし、ほんま簡単じゃないんですよ。ストレスを抱えて、その中で挑戦している。記録をつくれとか、結果を残せとか、アスカと同じようにとか、アスカを超えろとか言いますが、私はWWEの中でもレアケースだと思う。比べんてあげといてほしいなと。海外で挑戦するというのはそれだけですごいので、応援してあげてほしい。今後日本からくる選手に負担をかけてしまうんじゃないかと思う」。自分と比べずに、それぞれの選手を応援してほしいと訴えた。

18日には早速防衛を成功。今年も例年通り日本での試合を予定しており、「日本で試合する時に、みなさんにこのタイトルを見せられるように努力しますので、応援よろしくお願いします」とベルトを巻いて凱旋(がいせん)するつもりだ。

◆アスカ 本名・浦井佳奈子(うらい・かなこ)。1981年(昭56)9月26日、大阪市生まれ。03年にアルシオン入門し、華名のリングネーム華で04年にAtoZからデビュー。06年に慢性腎炎で一時引退。07年9月に現役復帰すると異端児として国内マットで活躍。15年9月にWWEと契約。16年4月にNXT女子王座を獲得。17年5月、デビュー以来の連勝記録が174勝に到達し、ゴールドバーグの持つ173連勝を抜いてWWE史上最長記録を達成。160センチ、62キロ。