世界3階級覇者のWBO世界フライ級王者田中恒成(24=畑中)が23日、同級1位ジョナサン・ゴンサレス(28=プエルトリコ)との2度目の防衛戦(24日、愛知・武田テバオーシャンアリーナ)を前に調印式、前日計量を名古屋市内のCBCホールで行い、両者ともリミットの50・8キロでパスした。

調印式にはWBOのフランシスコ・バルカルセル会長も出席し、田中については、世界6階級覇者オスカー・デラホーヤ、同5階級覇者ホルヘ・アルセ、同4階級覇者ミゲール・コットらの名前を挙げて「ボクサーの質として、彼らと比較できる選手」と絶賛した。

田中は「名前が出た選手はレジェンドばかり。自分はまだまだですが、明日は最高の試合をお見せします」と笑顔で応じた。また今回の試合に向けては「スピードで圧倒して、必ずKO」というコメントを繰り返してきたが、この日は「全力で頑張ります」など比較的控えめだったが「挑戦者が謙虚なので、そうなっただけ。もちろんKOを狙います」とKO宣言で締めた。

一方、ゴンサレスは“スピード対決”と言われることに「スピードが同じなら、あとはインテリジェンス。いかにクレバーな試合ができるか。自分は世界戦は初めてだが、アマチュアなどで経験があり、それができる」と自信を見せた。「田中はすごく戦闘的で、明日はウォリアー(戦士)同士の戦い。新しいチャンピオンが生まれる」と自分の優位をアピールした。