井上尚弥「ピリピリ感出てきた」勝負靴届き戦闘態勢

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が「勝負シューズ」を手に入れ、早くも戦闘モードに入った。

11月7日、さいたまスーパーアリーナで5階級制覇王者のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝を控え、18日に横浜市の所属ジムで練習を公開。16日に届いたばかりのグレーの新シューズの感触を確かめた。

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履き心地を確かめながら靴ひもを結んだ。16日に手元に到着したメッシュのボクシングシューズは、今回の決勝に備えて頭に浮かんだ色というグレーがベース。勝負アイテムを着用すると、自然と井上尚の気持ちも躍動した。

約15キロの重りをかけたタオルを口で持ち上げて首周囲を鍛え、大型のドラムミットを強く打ち込むフルパンチを報道陣に披露。「練習公開の時には、あまり見せていない練習ですね。普段からこういう打ち方していたらパンチ力もつく。調子がいいぞっていうところを見せました」と余裕十分のムードを漂わせた。

ドネアと動きが似たWBO世界スーパーバンタム級2位アルバラート・パガラ(25=フィリピン)とのスパーリングは22日に打ち上げる予定。今後は試合直前まで報道陣シャットアウトで練習を公開しないという異例の方針を示した大橋秀行会長(54)は「ドネア戦に集中させたいと思います。スパーリングも波がなくてずっと調子がいい。パンチの精度も上がっているし、ピリピリ感も出てきた」と満足そうに調整ぶりを見つめた。

高校時代からファイトスタイルを参考にしてきたドネアとの対決となる。「もう頭の中にドネアが入っているので戦いやすい」と言い切る井上尚は「前回よりも成長したかは、すべて11月7日に試されている。いい内容で勝てば、前よりも成長したと感じられる。まず結果を出したい」。決勝まで、残り約3週間。確実に大一番の準備を整えながら、総仕上げに入る。【藤中栄二】

その他の写真

  • 井上尚弥のシューズ(撮影・鈴木正人)
  • ドラムミットを打つ井上尚弥(撮影・鈴木正人)
  • 15キロの重りで首を鍛える井上尚弥(撮影・鈴木正人)