ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)のラスベガス・デビューへ万全の体制が整った。

大橋会長らスタッフ5人の第2陣が、21日に米ラスベガス入りして本隊と合流した。WBA同級2位、IBF同級4位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)との防衛戦は31日ゴング。10日後の決戦へ向けて、これで陣営9人のチーム井上がそろった。

大橋会長らの一行は、バンデージとカットマン役の佐久間、ミットマンの太田に加えて、参謀役のベテラン松本のトレーナー3人に加え、今回はマッサージ担当も加わった。空港から病院に直行してPCR検査を受けて、ホテルで合流となった。18日に現地入りした井上には、父真吾トレーナー、パートナーの元世界王者の弟拓真、サポート役のいとこ浩樹氏が同行してきている。

井上は米プロモート大手トップランク社のジムで、汗を出しやすくするために暖房をつけて練習した。シャドー、拓真とのマススパー、サンドバッグ打ち、浩樹氏の持つミット打ち、縄跳びをこなし、ストレッチで汗を流した。

井上はSNSを通じて「さまざまな方のサポートがあってここまでこられた」と感謝を示した。さらに「ラスベガスのリングにワクワクしている。プロデビューして折り返し地点、第2章のスタートはラスベガス」と、新たな歴史を刻んでいく決意をつづった。