今春、ドーピング騒動に見舞われたボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)が12日、都内で日本ボクシングコミッション(JBC)の永田有平理事長(66)と同席に記者会見に臨み、正式謝罪を受けた。
JBCの永田理事長、浦谷信彰執行理事の2人が理事会に進退伺を提出したと報告され、会見で同理事長から謝罪文も手渡された。冒頭で井岡は自らの心境を説明した。
「直接謝罪を受けるところが私がもっとも重要視していることで求めてきました。すっきりした気分になるわけではありませんが、1つのけじめとして謝罪を受け入れたいと思います。一連の騒動よって、私が味わった苦悩はさまざまな場所で発言してきました。何度も言いましたが、私と同じようなボクサーが2度と現れないようにしてほしい。このような辛い思いをするのは私だけで十分です。JBCは私が指摘した誤りを全て認めてくれました。このような謝罪を請けるために、努力をしてくださった関係者のみなさまに感謝を申し上げます。これで1つのけじめがついたので、スポーツマンらしく、今後は前だけを向いて防衛戦に勝つことへのトレーニングに集中していきたいです。ファンのみなさまには次の防衛戦をぜひ期待していただきたいです」とあいさつした。なお主な一問一答は次の通り。
-理事長らが進退伺いを出たことで謝罪を受け入れた
井岡 どのような内容だから受けるだけでなく、謝罪をしていただくことに関しては受け入れる気持ちでした。(理事名長らの)進退に関しては僕自体がどうこうすべき問題ではない。あとはジム、関係者の方に任せようと思います。
-すっきりしていないのは
井岡 僕をはじめ、家族が味わった苦悩というのは謝られて済むという問題ではない。ずっとJBCに言い続けることもできないし現役生活もある。はざまの中で気持ちの整理、決断はしないといけないと思っていた。今回1つの区切りとして、許す許さないではなく、許して次に進まないといけないということで受け入れました。
-ドーピング検査は高水準で整備されるのは最短でも年内のようだが不安は
井岡 試合をやるとすればやります。JBCにはドーピング方法を早く改善してほしいですが、改善に合わせて自分(の試合)を合わせるのは違う。
-最後に言いたいこと
井岡 (JBCの)ずさんなドーピング管理で、警察にその(薬物に関する)情報がいき、ボクらは何も知らないまま自宅に警察が来て、そこから始まった。僕がボクシング界に貢献しようとやってきたことの返ってくることがこういうことだったのかと悲しい気持ちになりました。そこからの何か月も、人生変わったぐらい苦しかった。家族も苦しんだので、永田理事長、JBCの方に少しでも理解していただきたいなという気持ち。今日を境に少しでも日本ボクシング界を盛り上げられていけるように頑張りたい。

