「浪速のロッキー」と呼ばれた元プロボクサーの俳優赤井英和(62)の長男英五郎(26=帝拳)が、父譲りの強打を武器にプロ第1歩を踏み出す。

11日に東京・後楽園ホールで同じくデビュー戦の岡村弥徳(23=八王子中屋)との東日本ミドル級新人王予選を控え、10日には都内で前日計量に臨み、300グラム少ない72・2キロでパス。岡村は100グラム少ない72・4キロでクリアした。

プロデビューから12戦連続KO勝ちをマークした父譲りの強打が持ち味の赤井は「とにかく前にいき、思い切りぶん殴りたい」と気合を入れた。

アマチュア時代は東京農大や帝拳ジムを練習拠点にしながらもフリーで活動。練習メニューも自身が考えて組み立ててきた。今春からプロ転向して帝拳ジムに入門し、小山和博トレーナーのメイン指導を受けながら、現役時に日本ミドル級1位だったカルロス・リナレス・トレーナーにも細かいアドバイスをもらってきたという。

高いレベルの同門選手たちとのスパーリングやマスボクシング(軽めのスパーリング)も成長につながったと強調。主な練習パートナーも同じ東日本新人王同級予選に出場する同門の吉野雄二(20)だった。

「今回は僕のチームがいるということが大きい。一からやり直してきた。立ち方、バランスの取り方とかやり直し、初心に戻りました」とプロ仕様になりつつある状況を明かした。

試合会場には父だけでなく、母佳子さん、姉つかささんも応援に駆けつける。

「母から『思い切りいってね。試合できてありがたい』と言われています。父にはアマデビューした時からと言われていることは変わらないです。(ボクシングという)共感できるものがあるから父はうれしいようです」

家族を含めた約100人もの応援も力に変え、プロデビュー戦のリングに立つ。【藤中栄二】