前3団体統一ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(32=英国)が判定負け後、奇妙な行動に出た。
現3団体統一同級王者オレクサンドル・ウシク(35=ウクライナ)との昨年9月の判定負け以来の再戦に挑んだものの、1-2の判定負けを喫し、王座への返り咲きは果たせなかった。プレッシャーをかけ、ボディー攻撃、右ストレートとウシクを追い込もうとしたが、最後までとらえることはできなかった。
判定負けを耳にするとジャッジへの不満を爆発。取り戻せなかったWBAスーパー王座ベルトとザ・リング認定ベルトを場外に投げ出した。
さらにリングの外に出てロッカールームに向かおうとしたが、血が上った頭がクールになった様子。リングに戻るとジョシュアは、自らマイクを握り「ウシクは本当にすごいファイターだ。それはただの感情だ。私のストーリーを知っていれば、その情熱を理解できるだろう」と切り出した。
「ウシク(の勝利の時間)を盗んで申し訳ないが、私は5歳の頃から有望視されていたようなアマチュアボクサーではなかった。刑務所に行くつもりだったが、保釈されてトレーニングを始めた。今夜、この男が私を倒した。もっとうまくやれたかもしれない。ウシクが私を倒すため、彼が投入したに違いないハードワークのレベルを示している。我々の世界ヘビー級王者として彼に拍手を送ってくれ」
さらに自らのファイトスタイルに言及。ジョシュアは「私は12ラウンド戦うファイターではない。私を見てくれ。新種のヘビー級ボクサーだ。マイク・タイソン、ソニー・リストン、ジャック・デンプシー、ロッキー・マルシアーノのようなコンビネーションは打たない。私は重い体重です。それは大変な仕事なのだ」と主張。最後にウシクに向けて「ここにいる男は脅威的な才能の持ち主だ。我々は彼を応援するつもりだ」とエールを送った。
このジョシュアのスピーチは約2分間続いた。ウシクに連敗したショックは大きいとみられるような奇妙な言動だった。12年ロンドン五輪スーパーヘビー級金メダリストで、プロでもヘビー級の3本のベルトをまとめた英国の重量級スター選手が岐路に立たされた。

