K-1スーパーライト級王者大和哲也(34)が「紙技」で精神統一し、初防衛戦に備えた。11日に横浜アリーナで開催されるK-1横浜大会で、Krush同級王者佐々木大蔵(31)との初防衛戦を控える。

4月のケイズフェスタ5大会で山崎秀晃を伝家の宝刀・左フックで倒し、新王者となった。20年12月のK-1両国大会で1度敗れている佐々木との再戦に向けて「いつかやらなければいけない相手」として意識してきた。

リベンジマッチとなる初防衛戦に備え、大和は独特のトレーニングを公開。名刺で割り箸を折った。独特のポーズと呼吸法で息を整えると、トレーニング用のベンチ台に割り箸を固定。そこを名刺で一太刀すると、割り箸を真っ二つに折ってみせた。このメニューには勝利のために必要な意識の変換が込められているという。

「最初にやった呼吸法は、合気道で学んだことなんですが『統一の印』と言って、手印(しゅいん)を組むことで指先から、気が出た状態で呼吸法をするという方法です。名刺で割り箸を折るというのは意識の力を使います。例えば『割り箸は硬い物』という認識を持っているとなかなか折れない。でもその意識を変えて『割り箸が軟らかいもの』と仮定=意識を変換させることで、名刺でも割り箸を折ることができます。これはそういった意識を変えるための稽古ですね。まさに試合も同じで勝てるかなどうかな? では勝てない。絶対に勝てる、絶対勝つという気持ちでいくから勝てると思うんです。こういうメンタルは大事だと思っていて、普段から自分もそういった積み重ねでやっています」

独特なメンタルトレで佐々木戦に向けて神経を研ぎ澄ませている。

現在、挑戦者の佐々木はKrushスーパー・ライト級王者として防衛を重ね、3年間負けなし、10連勝という戦績を残している。最強の挑戦者と言っていいだろう。大和は「2年9カ月前に戦って、僕が負けてるんですけど、あの試合の後はもう自分は終わりなんじゃないか、格闘家として無理なんじゃないかと思うようなどん底を味わう敗戦でもありました。でも、そこからはい上がってタイトルマッチまで来て、ベルトを取ることができた。あの敗戦があったから今があると言えるので、今回しっかり佐々木選手に勝ってリベンジしたいです」とキッパリ。完勝を約束し、王者としての誇りを示していた。