23年4月からプロボクシング界には新たな「風」が吹き始めた。1954年(昭29)に開始された日本テレビのプロボクシング中継ダイナミックグローブ。3月の第622回大会の生中継をもって日テレジータスの放送が終了した。81年10月に本格的に放送を開始と長い歴史を誇る同興行が新年度から動画配信サービスのU-NEXTのライブ配信に切り替わった。
早速、4月1日、東京・後楽園ホールで開催された新装ダイナミックグローブ「WHO,S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」がスタート。同日には元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏(36)がファウンダーとしてプロモートする3150FIGHT SURVIVAL Vol4大会(エディオンアリーナ大阪)もABEMAでライブ配信されていた。両興行の配信が一時的に重なる時間帯もあり、ボクシングの“配信競争”が起こっていた。
前4団体統一バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)の世界はスポンサー企業でもあるひかりTV、NTTドコモのdTVが配信してきた。そして4月12日からはNTTドコモの新たな映像配信サービスLemino(レミノ)がサービス開始となる。井上が世界4階級制覇を狙うWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(米国)への挑戦は7月25日に決定。この注目カードはLeminoがライブ配信する。
無敗の人気格闘家・那須川天心(24=帝拳)のプロデビュー戦は今日8日、有明アリーナで開催。WBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(31=BMB)のWBA初、WBC2度目の防衛戦、井上の弟で元WBC世界バンタム級暫定王者の拓真(27=大橋)がWBA世界バンタム級王座決定戦に出場するダブル世界戦も組まれている大きな興行はAmazonプライム・ビデオで午後4時からライブ配信される。
21年12月の井上尚弥-アラン・ディパエン(タイ)戦がひかりTVでPPV(ペイ・パー・ビュー)配信され、22年4月、国内最大興行規模となった村田諒太-ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)戦からAmazonプライム・ビデオのボクシング生配信が始まった。昨年は日本ボクシング界にとって配信「元年」だった。そして23年は新たにU-NEXTが“参戦”したことで、Amazonプライム・ビデオ、NTTドコモのLemino、ABEMA、U-NEXTでボクシング中継がある。まさに配信競争の「元年」になったと言えそうだ。



