神童の先は、スーパーサイヤ人。立ち技打撃格闘技RISE伊藤隆(52)が8日、人気格闘家からプロボクサーに転向した那須川天心(24=帝拳)へエールを送った。那須川のプロデビューから8年間を見続けてきた伊藤代表は、モンスターを超え、孫悟空へ進化すると信じている。【取材・構成=栗田尚樹】
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キックボクシング42戦無敗。そして、プロボクサーへの転向。那須川天心のゴールはどこなのか-。RISE伊藤代表は、その問いに迷うことはなかった。
伊藤代表 スーパーサイヤ人とかじゃないですか? 本当そうだと思いますよ。孫悟空的な。
サイヤ人ではなく、スーパーサイヤ人。プロデビューの16歳からそばで見守り続けてきた伊藤代表の表情は、大真面目だった。
伊藤代表 彼もそれを目指している。髪の毛も…。あれだけ染めて大丈夫かなと。まぁでも、今の塗料は進化しているのか(笑い)。冗談はさておき、動きだったり、ゲームみたいじゃないですか。そのうち空飛べるんじゃないかですか。本人も「飛べると思う」と言っていたし。もしかしたらかめはめ波も出るかもしれないですよね。そういう練習もしているかもしれないですもんね。気合のね、合気道とかね。
全ては漫画の世界。それでも「那須川天心」なら空想を現実とすることに疑うことはない。不可能と思われたハードルも、難なく跳び越えてきたから。3日で2試合をこなしたMMA連戦。腕が伸びていたにも関わらず、本人が直訴した。メイウェザーとの勝負も那須川天心だから生まれた“軌跡”。「人がやったことないことをやりたい子」と笑った。
色紙にメッセージをお願いすると、伊藤代表は「唯一無二になれ!!」と記した。「格闘技からボクシングで大成した人は今までいない。そこで唯一無二だし、初めての人材」。サイヤ人は、幾人も存在する。向かう先は、1000年に1人といわれたスーパーサイヤ人。
モンスターを超えれば、その道も切り開かれる。
伊藤代表 井上尚弥選手ですよね。今は現状は難しい。でも、そこは超えなきゃいけないと思います。同階級ですし、天心自身、それは思っていると思いますし。そうじゃなきゃ意味がない。それぐらいの高い志がないと、転向した意味がない。それぐらいは、やらないといけないし、やってくれる子だと思います。
「RISEの象徴になれ」「キックボクシングの象徴になれ」「格闘技=那須川天心になれ」と言ってきた。そのステージは超えたという。「今後、彼がやるのは『那須川天心という個の象徴になれ』ということ。例えば、和田アキ子さん、みんな知っているわけじゃないですか? スポーツ界で言えば、アントニオ猪木さんなのかな。大谷翔平選手とか。名前が走っているじゃないですか。そういう存在になるべき。那須川天心というカテゴリーになるべき」
人知を超えた世界へ、いざなって欲しいと願う。神童よ、スーパーサイヤ人へ進化せよ-。

