無敗の格闘家で今年4月にボクシングで白星デビューを飾った東洋太平洋スーパーバンタム級8位の那須川天心(24=帝拳)が「成長度確認合宿」に入る。

9月18日に9勝(7KO)無敗のファン・フローレス(23=メキシコ)との同級8回戦(東京・有明アリーナ)を控え、14日に米ラスベガス合宿に出発。元統一ヘビー級王者マイク・タイソン(57)も姿をみせる人気ジムで、約5カ月前に練習相手を務めた元世界王者らと再びスパーリングし、自らの成長ぶりを実感する。

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春からの成長を実感するため、那須川は「聖地」へ向かった。ボクシングデビュー前の今年2月下旬~3月上旬に行って以来、約5カ月ぶりのラスベガス合宿。「前回は米国に行くのにも不安があったが、今回は日本のスパーリングがすごく調子が良くて、ボクシングの形になった状態で行くことができる。前にスパーリングした選手もいたら、変わったなというところを見せられたら」とテーマを掲げた。

本人の意向を受け、所属ジムの本田明彦会長は「あえて前回と同じ相手とスパーリングさせたい。どのぐらい天心が成長しているかが確認できる」と明かした。前回同様、元WBO世界スーパーバンタム級王者のアンジェロ・レオ(米国)をはじめ、アマチュアで300戦近い経験がある無敗のプロ選手2人を中心に拳を合わせる予定。同会長は「特にレオは技術もしっかりした良い選手なので、良いスパーリングになるのでは」と見通した。

次戦は、B級(6回戦)ながら日本ボクシングコミッションから異例の8回戦が認められた。勝てば王座挑戦も可能な待望のA級(8回戦)に昇格する。これまでスパーリングの最長は7回までとなるが、那須川は「今回の合宿で8ラウンドをやりたい」と意欲をみせた。フローレス戦に向け、パンチ強度を高める実戦練習を重ねている。「打ち方、ちゃんと殴り、ダメージを与える。それを海外の選手にも試すことができる」。磨いた技術を試す絶好の機会を楽しみにしながら旅立った。【藤中栄二】

○…那須川がタイソンと初対面!? 元世界2階級制覇王者の粟生トレーナーとともにラスベガスで人気のDLXジムで練習する。同ジムでは、元統一ヘビー級王者タイソンが10月28日にサウジアラビアでWBC世界ヘビー級王者フューリー(米国)戦を控える元UFC同級王者ガヌー(カメルーン)を特別指導中。タイソンと初対面の可能性が出てきた那須川は「めっちゃ強い。パワーという感じですよね」とイメージを口にしていた。