WBC、WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(30=大橋)が、一緒に練習している幼なじみの元Jリーガー山口聖矢(29)、元日本、WBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王者のいとこ浩樹(31)の試合を総括した。井上が父真吾トレーナー(51)、弟でWBA世界バンタム級王者の拓真(27)とともにリングサイドで試合を見守っていた。

第1試合に登場した山口は同じくデビュー戦だった加藤蓮(22=岐阜ヨコゼキ)とのライト級4回戦に臨み、右ストレートでダウンを奪い、1回2分43秒、レフェリーストップによるTKO勝利。鮮烈デビューを飾った元J3相模原DF山口のファイトについて「Jリーガーからプロボクシングに転向する決断がまずすごい。転向を決意した時から必死に練習してるところも見てきたし、今日こうしてまず結果が出て僕もホッとしています」と安堵(あんど)の気持ちを表した。

第4試合で登場したいとこ浩樹は昨年2月の現役復帰後の初タイトル戦だった。トップアマを輩出しているウズベキスタンの「刺客」アブドゥラスル・イスモリロフ(26)とのWBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王座決定戦に臨み、10回2分11秒、レフェリーストップによるTKO勝ち。激しい打ち合いの末、10回に2度のダウンを奪ってベルトをつかみ取った。19年12月に1度獲得した王座に返り咲いた浩樹について「すごくタフな試合でした。最後は気持ちの勝負でしたが、浩樹の気持ちが最後まで切れずに相手の心を折ったと思います。また浩樹のもとにベルトが帰ってきたことが何より良かったと思います」と総括した。

また第3試合終了後、7月25日にスティーブン・フルトン(29=米国)に8回TKO勝ちしてつかんだWBC、WBO世界スーパーバンタム級王座ベルトの贈呈式に臨んだ井上は「試合が終わってから1カ月が過ぎ、こうして後楽園ホールの皆さんの前でベルトを披露できた事、うれしく思います」と感慨深げ。12月開催に向け、井上陣営はWBAスーパー、IBF世界同級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)陣営と4団体王座統一戦に向けて交渉中。井上は「交渉中のタパレス戦に向けて、しっかり準備していきます」と決意を新たにしていた。