フェザー級で東日本新人王となった牧田健之介(22=RK蒲田)が大会MVPを獲得した。敢闘賞にはミドル級の赤井英五郎(29=帝拳)、技能賞にはスーパーバンタム級の須藤大和(22=伴流)がそれぞれ選出された。

   ◇   ◇   ◇

MVPの牧田はフェザー級決勝では、高校総体優勝経験もある優勝候補の山川健太(19=大橋)と拳を交え、2回にワンツーからの左フックでダウンを奪い、そのままレフェリーストップ。2回2分22秒、TKO勝ちを収め「あの左フックは練習していたとは思います。(山川の)クセもちょこっとみたり。まさか俺がMVPとはすごい。めちゃくちゃうれしいです」と笑顔をみせた。

ボクシング専門サイトの戦前予想では山川勝利に81%、対する牧田は15%だった。下馬評を覆す快勝となった牧田は「夢みたい。1ミリも勝てると思っていなかった。自分はうまくないが、やってきたことは間違っていなかったと思った」とうなずいた。母リンダさんの親戚を通じ、元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)から激励する動画、「KEN」と名前の入ったサイン入り帽子、Tシャツを贈られていたという。

入場時にパッキャオからプレゼントされたサイン入り帽子を着用してきた牧田は「パッキャオさんからは『上がりつづけるように』という激励があった。わが生涯に一片の悔いなし」とキッパリ。人気漫画&アニメの「北斗の拳」で、主人公ケンシロウの義兄でライバルのラオウが残した死ぬ間際の言葉を引用し、KO勝利の感慨に浸った。

12月23日には全日本新人王決勝を控える。12日に大阪で西軍代表決定戦が開かれ、真木健多(24=真正)-石崎大二朗(31=LUSH)の勝者と対戦することになる。牧田は「まさか勝つと思っていなかったので、全日本新人王はノープランです」と苦笑いを浮かべた。