全日本プロレスの「新春ジャイアントシリーズ2024」後楽園ホール大会で三冠ヘビー級選手権試合が行われ、王者・中嶋勝彦(35)が19分24秒、ノーザンライトボムからの押さえ込みで挑戦者チャーリー・デンプシー(26)を下し、2度目の防衛を果たした。

昨年の大みそかに宮原健斗を倒して初防衛したばかりの中嶋だが、立ち上がりから後楽園ホールにはまさかの「レッツゴー・デンプシー」コール。これには中嶋もけげんな表情となった。しかし戦いが始まれば得意のキックでデンプシーを痛めつけた。

デンプシーもまったく引かず、エルボースマッシュや多彩な投げ技で反撃。中嶋の蹴りを防ぐためにドラゴンスクリューで左膝にダメージも与えた。それでも中嶋は王者の意地で右足キックをデンプシーにたたき込み、最後は渾身(こんしん)の張り手で相手をフラフラにさせ、ノーザンライトボムから抑え込んで3カウントを奪った。

中嶋は試合後「オレは日本プロレス界の地形を変えるため、そして三冠ヘビー級というこのタイトルを上に上げるため、デンプシー、NXTに持っていくから待っていてくれ。三冠ヘビー級、この本来の意味をオレは取り戻す」と米国のマットでタイトル戦をすることも示唆した。

そんな中、試合後のリングに芦野祥太郎(33)が現れ、「三冠の価値? お前の闘魂スタイルの方が価値ないだろ。オレたち全日本プロレス所属の人間は、その三冠のベルトに誇りをもって戦ってんだよ。全日本プロレスに闘魂スタイルは必要ありません」と話し、中嶋への対戦を直訴した。

すると中嶋は「まさかお前が来るとはな。どこにいたんだよ。(三冠ベルトは)そんな簡単にな、取れるものじゃねえんだよ。口だけならいくらでも言える。だったらてめえの力で奪ってみろ」と言ってリングを去った。

芦野は「今、全日本プロレス、いろいろ不安があると思います。オレもたくさん不安があるよ。不安だし、不満もある。でもな、これはレスラーが変えなきゃいけない。オレたちが変えなきゃいけないと思ってます。だから中嶋勝彦と闘魂スタイルを、この王道の全日本プロレスから追放します」と宣言。1月27日の八王子大会で三冠戦が開催されることを期待し「オレは覚悟を持ってこの全日本プロレスで王道を守りたいと思います」と力を込めた。