GHCヘビー級王者・拳王(39)がわずか3分で「アイ・アム・ノア」の称号を手放した。

ノア後楽園大会で潮崎豪(41)と2度目の防衛戦。ベルトの他に、潮崎のもつ「アイ・アム・ノア」の称号もかけた一戦は、まさに死闘となった。

拳王がキックを見舞えば、潮崎はバチンと会場に音が響き渡るほど強力な逆水平チョップを打ち込んだ。意地のぶつかり合いは20分を超え、最後は拳王がトップロープから潮崎をフルネルソンで放り投げ、さらにPFS(プロフェッショナル・フット・スタンプ)で追撃。とどめは炎輪(コーナー最上段から後方1回転して倒れている相手の腹部に膝をたたき込む技)で3カウントを奪った。

試合後、マイクを持った拳王は「おい潮崎、ノアをさらなる高みにもっていくには、てめえも必要だ。チームノアをもっと上げていけよ」と、潮崎が結成したばかりのチームノアの面々にまさかのエール。

続けて「そのために、オレが3分前にちょうだいしたアイ・アム・ノアの言葉をプレゼントしてやる」と話した。粋な計らいに会場のファンからは大歓声が起きた。

その後、イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.がリングに登場。次の防衛戦の相手として名乗りを上げた。スペイン語と英語を交えながら挑戦を表明したワグナーに対し、拳王は「おいワグナー。めちゃくちゃ格好良かった。けど、ほとんど何言ってるかわかんねえ」。その上で「だけど、チャレンジャー、その言葉は聞こえた。このベルトに挑戦してくるのか? もちろん答えはイエスだ」と試合を行うことを承諾した。

そして「ワグナー、オレはお前のことをめちゃくちゃ評価してるぞ。お前とこのベルトをかけて戦ったら、ノアをもっともっと高みに登らせることができる。次の挑戦者はイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.、てめえだ」と叫ぶと再びファンから大歓声が上がっていた。【千葉修宏】