立ち技打撃格闘技のKNOCK OUT(ノックアウト)は30日、「KNOCK OUTカーニバル2024 SUPER BOUT “BLAZE”」(6月23日、代々木第2体育館)に出場するぱんちゃん璃奈(30)のインタビューを公開した。
ぱんちゃんは「KNOCK OUT-BLACK(肘なし)女子-48キロ契約3分3R延長1Rで」でアイリン・ゴンザレス(25=アルゼンチン)と対戦する。5月頭にYouTubeで公開された「巌流島VIRTUAL FIGHT」ではルシア・アプデルガリム(アルゼンチン)にプロ初黒星を喫し、今回が再起戦。ぱんちゃんがこの一戦のためにひたすらやっていることとは?
-まずは「巌流島」でのルシア戦を振り返って。初黒星が、あの空間でというところに驚きがありました
ぱんちゃん 確かに。でも、それも私らしいなと思いましたね。リングの上では負けてないのに、あそこで来るかっていうのが、私だなと。
-山口元気代表はロープもないしルールも違うから、正式な戦績に入れなくてもという見解でした
ぱんちゃん 最初「これは公式戦に入らないから」って言われて試合したんですけど、私の中では1敗は1敗なんですよ。リングがどうのこうのじゃなくて、プロの試合で負けてるので。ルシア選手は、正直拳を合わせた時に、本当にいい選手だし強いなと思ったので、絶望を感じるほど落ち込んだりとかはしてないです。逆に戦えてよかったし、絶対リベンジしようという気持ちですね。
-反省点、改善点がすごく見つかったと話してました
ぱんちゃん メッチャありました。今までは正直勝ってたから、ダメなところがあったとしても「勝ってるから」で許されてた部分があるんですよね。でも今回は負けて通用しなかったんだから、「変えなきゃいけない」ってなるんですよね。うん。今までは、力んでた、次頑張ろう。練習したテクニックが出なかった、次頑張ろう。でよかったんですけど、今回は負けたので、「出なかった」で済ませちゃいけないんですよ。意識がないときでも出るぐらいまでの練習をしなきゃいけなかったし、もっと何かコンビネーションを最初から決めておけばよかったし、距離感がまず合ってなかったし。やっぱり改善点をいっぱい探して変えていくっていうところに意識を置いてますね。
-変えていくために、練習環境も変えたりしているんですか?
ぱんちゃん 変えました。今まではタイと大阪の正道会館がメインだったんですけど、タイにも大阪にも行って東京も3カ所で練習していて。対策は良太郎さん(team AKATSUKI代表、元REBELS-REDライト級王者、初代KNOCK OUT-BLACKウエルター級王者)が考えてくださっていたんですけど、どういう攻撃を出すかは自分1人で勝手に決めてたんです。いろんなトレーナーさんから「これ使った方がいいよ」とか「これが向いてるよ」って言われたのを全部組み合わせて自分でやろうとしたのが、ルシア戦で「あ、これは通用しないな」となった時に何も出なかったというか、切り替えられなかったんです。今回負けて、良太郎さんと話して、「敗因は1人で戦ってることだ」と言われたので、戦略は全部良太郎さんをメインに置くことにしたんです。「3月のK-1の試合は倒せたはずだし、今回も勝てた相手だけど、自分1人でやってるから勝てない。だからこれからは一緒に戦おう」と言ってくださったので。
-その手応えは出ていますか?
ぱんちゃん 信用しようと思って。今までは自分を信用してたんですよ。勝ってるし、フィジカルでいけると思って。でも負けて、通用しなかった。自分の考えじゃダメだったとなった時に、ちゃんと付き合って見てもらえる人の言うことを聞こうって初めて思いました。今は課題をすごく練習していて、打ち方を全て変えてます。もう別の競技をやるように打ち方を変えてますね。脇が開いちゃったりとか力んじゃったりするので、力まないようにナックルだけポイントで当てにいったりとか、必ず足をつけるとか、必ず打ち終わりで動くとか、そういう基礎しか練習してないですね。鏡に向かってシャドーが一番大事だなと思ってやってます。
-では、それが今度の試合の時点で、どこまでできるかという感じなんですね。
ぱんちゃん そうですね。できないならもうやめた方がいいかなと思うぐらいだと思いますね。もう7年も格闘技をやってるので、これでできないなら向いてないと思います。
-そして今回、1年3カ月ぶりの代々木第2大会です。昨年も“復帰戦”をやった代々木です
ぱんちゃん あ、そっか! そうだ、あれが“人生の復帰戦”ですもんね。今回、また別の意味での復帰戦ですね。でも巌流島だからとかじゃなくて、今回は復帰戦っていう意識じゃないんですよね。何て言うんだろう、自分との戦いという感じなんですよ。新しいぱんちゃんになれるのか、前みたいに力んだ試合をしちゃうのかというところしか考えてないので。対相手でいい勝ち方をするとかじゃなくて、うまく出るか出ないかという、そういう意識になっちゃってますね。
-では、相手はあまり関係ない?
ぱんちゃん 自分のメンタルがぶっ飛んじゃったり暴走したり、力んじゃったりしたら絶対ちゃんとできないし、それだとまぐれでしか倒せないんですよ。忠実に忠実にセコンドの声を聞く、対策したことを出すっていう自分の能力をちゃんと出せるかなっていう試合かなと思ってます。
-では、どう勝ちたいというよりも、今やってることをできるだけ出したいという気持ちの方が強い?
ぱんちゃん はい、自分を褒められる試合をしたいなと思います。今まで自分を褒められる試合というと、KOしたとかダウンを取ったとかだったんですけど、そうじゃなくて、ちゃんと動ける、基礎を使える試合をしたいなと思ってます。それができれば、同階級に負けることは絶対ないと思ってるので。
-そして、次につなげる
ぱんちゃん ルシア選手へのリベンジは必ずします。試合後もルシア選手としゃべらせてもらって、「よかったらもう1度お願いできませんか」って言っちゃったんですけど「またやりましょう」と言ってくださったので。本当にルシア選手ははすごくいい選手で尊敬してるんですけど、私はがめついし、しぶといし、執念深いので、必ずやり終えてから引退します。
-最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントは?
ぱんちゃん 今までに見なかったようなフットワークを使いたいなと思ってます。あと足をしっかり使ってパンチを乗せたいし、蹴りもペチペチじゃなくてタイ人のように腰の入った蹴りを見せたいし、基本の技を一つ一つキレイに見せたいなと思ってます。

