新日本プロレスから修行に来ていた大岩陵平(25)が、超満員の後楽園ホールで「ノア・ラストマッチ」を行い、因縁のGHCヘビー級王者・清宮海斗(28)に惜敗した。

エルボーの応酬で試合がはじまると、大岩はアナコンダスープレックス、ドクターボムといきなり必殺技を連発。「1分で仕留めてやる」と豪語していた清宮の言葉をそっくりそのままお返しするようなファイトを展開した。

その後、場外の鉄柵に互いを全力でたたきつけ合うと両者ヒートアップ。試合は壮絶なものとなった。大岩は場外のむきだしの床、客席と連続でボディスラムでたたきつけられ、大ダメージを負った。それでもひときわ大きい「大岩コール」が背中を押した。

大岩は少し前までは清宮とタッグを組み、一緒にVCタッグリーグも制した。だがその後、清宮がオール・レベリオンを結成。大岩はこの時に同ユニット入りを打診されないなど冷遇され、たもとを分かった。以来、清宮は大岩にとって「海斗さん」から「清宮海斗」に変わった。その清宮の左腕をアームロックで締め上げ、徹底的に攻撃した。

終盤、清宮にヒジ打ちをされてフラフラになりながらも背後からのクラッチをほどかず、清宮を高速のジャーマンスープレックスで投げ飛ばした。しかしもう1度、背後に回って投げようとした際に足を取られ、4の字式エビ固め押さえ込まれて3カウントを奪われた。

それでも死闘を通して、両者の心は再び通い合った。

清宮は試合後「大岩陵平、この1年間ノアで戦ってくれてありがとう! 一緒に組んで、敵としてもぶつかり合って、シングルも何度もやって。俺も彼と戦って成長させてもらったなって、すごく感じます。次、彼と出会う時は超満員のもっと大きな会場で戦う姿をファンの皆さんにお見せします」と、次の対戦はもっと大きな舞台でとアピールした。

一方、大岩も「海斗さん、本当に本当にありがとうございました。海斗さんに誘ってもらってノアに来た時は自分がどういうレスラーになるのか、どんなレスラーになりたいのか、全然分からないままここに来ましたが、海斗さんのおかげで俺のなりたいレスラー像がはっきりしました。まだその理想には程遠いので、まだまだ自分は修行の身ですけど、あなたのおかげで成長のカギになったことは間違いないです」と感謝した。

そして大岩は「最後にひとつ。俺の目標は、新日本プロレスのトップ、IWGP世界ヘビー級を取ることだ。それだけは胸の奥にずっと秘めて、リングで戦ってるぞ」と新日本の頂点を目指すと力強く宣言した。【千葉修宏】