プロボクシングWBC世界バンタム級王者中谷潤人(27=M・T)が20日、渡米を前に報道陣の取材に対応した。6月8日、東京・有明コロシアムでIBF世界同級王者西田凌佑(28=六島)との2団体王座統一戦を控え、米ロサンゼルスで恒例となる約1カ月間のトレーニング合宿を積む。15歳から師事するルディ・エルナンデス・トレーナーのもと実戦練習を重ねる。

フライ級、スーパーフライ級では実現しなかった王座統一戦となるだけに、中谷は「もちろん気持ちは入っている。たくさんスパーリングすると思うので、より繊細に取り組んでいきたい」と決意を示した。

日本人の世界王者同士による王座統一戦は、12年の井岡一翔-八重樫東戦、22年の寺地拳四朗-京口紘人戦、今年3月のユーリ阿久井政悟-寺地拳四朗戦に続いて国内4度目。反響も大きく、中谷は「盛り上がっている感じがします。周りから統一戦だねと声をかけられたり、励みになります」と大きな気持ちの高ぶりを口にした。

創刊100年以上の歴史があり、パウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強ボクサー)ランキングも選定する米老舗専門誌ザ・リングから中谷-西田戦の勝者にザ・リング選定ベルトを贈呈すると発表された。同誌選定のバンタム級ランキングで1位中谷、2位西田となっているために、この統一戦に3本目のベルトが懸けられることになったという。

最近の日本勢では、元WBC世界バンタム級王者山中慎介、元WBA、IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一、元世界2階級制覇王者京口紘人、4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥らが保持。「ザ・リング」ベルトを手にすればPFPランク上位進出のチャンスも広がる。現在、PFP8位の中谷は「モチベーションになる。あとからついてくるもので、1つの励みになる。全力で合宿していきたい」と歓迎した。

3月31日に都内で行われた24年ボクシング年間表彰式では、4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)から「中谷君、1年後の東京ドームで日本ボクシングを盛り上げましょう」と提案され、握手を交わして約束。早ければ6月8日の西田戦がバンタム級ラストマッチになる可能性もある。