【ラスベガス(米ネバダ州)1日(日本時間2日)=藤中栄二】ボクシングWBA世界スーパーバンタム級1位ラモン・カルデナス(29=米国)がモンスター撃破のサプライズを起こす。4日(同5日)、当地のT-モバイルアリーナで4団体統一同級王者井上尚弥(32=大橋)に挑む。1日にはファンの見守る中で公開練習し、大金星を挙げる意気込みを示した。

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軽快なシャドーボクシング、ミット打ちなどを披露したカルデナスは目を輝かせて言った。メキシコ系米国人のため、シンコ・デ・マヨ(メキシコの国民の祝日、5月5日の意味)の興行は特別な思いがある。

「ボクシングにとって歴史的な1週間だと分かっているので、光栄に思う。ここに自分の名前が看板に載っているのを見るのは本当に幸せ。レジェンドや有名な選手たちが戦ってきた。メキシコ代表として出場できることに大きな意味がある。全力を尽くす」

アマでは09、10年と全米規模のユース大会で優勝し、14年に全米選手権3位の戦績を持つ。プロでも昨年4月、WBA北米大陸王座を獲得。プロボクサー活動と並行し、最近まで「生活費を稼ぐため」ウーバーなどフードデリバリーの副業もしていた。独身でボクシングに人生を注いでいる。カルデナスは「これは私にとって夢の実現だ。この夢を必ず成し遂げなければならない。この旅の途中で叔父を失った。トレーナーも失った。だから世界王者になるという夢をかなえることが目標」と強調した。

今年2月、井上のスパーリング相手を務めた経験のある無敗のブランドン・アコスタ(メキシコ)にも勝利。現在、14連勝中と絶好調の世界1位は「失うものは何もなく得るものばかり。プレッシャーはまったくない。お金のためにここにいるのではない。伝説を残すためにいる。もし世界王者になったら誰も自分から王座を奪うことはできない」と気合十分だった。

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