日本男子初の世界ユース優勝を含むアマチュア13冠のプロボクシングWBA世界スーパーフェザー級4位の堤駿斗(25=志成)が世界前哨戦に完勝した。同級15位ハイメ・アルボレダ(30=パナマ)に3回に左フックのカウンター1発でダウンを奪うと、一気に連打を畳み掛けてレフェリーストップ勝ちした。
世界ランカー相手に力の差を見せつけた。身長で9センチ上回る長身のアルボレダを初回からボディーブローとオーバーハンドの右強打で圧倒した。3回、偶然のバッティングで左目の上をカットした相手が打ち合いを挑んでくると、堤はカウンターで左フックを決めてダウンを奪う。立ち上がった相手に連打の嵐を見舞うと、レフェリーが間に割って入って試合を止めた。
「母の日なので気合が入った。日ごろありがとうと言えないので、試合で恩返しできればと思っていた」試合後、堤は傷ひとつない顔で笑った。
昨年大みそかに8回TKO勝ちした元WBA世界同級王者レネ・アルバラード(ニカラグア)との同級挑戦者決定戦を含めて、これで世界ランカー対決に3連勝。難関をすべて完璧にクリアしてみせた。ターゲットはWBA王者のラモン・ローチ(米国)と同暫定王者バティルガジエフ(ロシア)。「今年中にどっちとやっても勝てる。その確率を90~95%にもっていける準備をする」。言葉に自信がにじみ出ていた。【首藤正徳】

