東洋太平洋フェザー級王者の中野幹士(30=帝拳)が「凱旋(がいせん)マッチ」で快勝した。ジン・アグアン(32=フィリピン)との128ポンド(約58・05キロ)契約体重10回戦で拳を交え、2回1分50秒、レフェリーストップによるTKO勝ち。「鉄の拳」の愛称らしく破壊力あるパンチを確実に1発1発に打ち込むと、2回に連打を打っているところで相手陣営からの棄権申し入れでTKO決着となった。

今年5月、米ラスベガスでペドロ・マルケス(プエルトリコ)とのフェザー級10回戦で計5度のダウンを奪って4回TKO勝利を挙げて以来、約3カ月ぶりのリングだった。中野は「正直、スタートが硬かった。もっと強い相手なら流れを持っていかれる可能性があるので」と気持ちを引き締めた。

年末に今年4試合目が計画されている。世界ランキングもWBA11位。WBC6位、IBF8位、WBO10位と世界主要4団体すべてに入っている。中野は「やっぱり1戦1戦、落とせる試合はない。世界王者を目指してやっていかなくてはいけない立場。世界を目指してやっていきたい。終わった時に良い1年だったなと思えるように頑張りたい。どんどん強い相手に勝って世界王者になる」と力強く宣言した。

数日は休養し、今月6日には練習を再開する意欲を示した。9月14日、名古屋のIGアリーナで防衛戦を控える4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)陣営からスパーリング相手として今後も指名されているという中野。最後には「今日は母親の誕生日だったので、おめでとう」と家族にも感謝していた。