現役時代は愚直な押し相撲で知られた元大関大受の朝日山親方(65=本名堺谷利秋、北海道出身、伊勢ケ浜部屋)が19日、大阪市ボディメーカーコロシアムで、大相撲春場所限りで定年の記者会見を開き「十分にやりきった。人気が盛り返した時の定年退職で良かった」と静かに話した。

 朝日山親方は身長が足りず、頭頂部にシリコーンを入れて新弟子検査に合格。1965年春場所で初土俵を踏んだ。73年名古屋場所では史上初の三賞独占を果たして場所後に大関昇進。77年夏場所限りで引退後は30年以上も土俵下で勝負審判を務めた。97年5月に継承した朝日山部屋をことし1月の初場所限りで閉じていた。

 朝日山親方は「力士は稽古をうんと積んで、激しい相撲を取れば、お客さんは足を運んでくれる」と誠実な人柄を表すような言葉を残し、角界に別れを告げた。