東幕下3枚目の大道(33=阿武松)が、西幕下2枚目の禧勢の山(29=木瀬)を引き落としで下した。「やったことがない相手で、情報がなかった」としながらも、元幕内の実力を示した。

 7月の名古屋場所は、東十両11枚目で4勝11敗に終わり、幕下への陥落が決まった。10年春場所で新十両に昇進後、本場所を皆勤して降格するのは初めてだった。千秋楽の後、阿武松親方(元関脇益荒雄)から「(次の場所も)相撲を取るのか?」と聞かれたが、「取ります」と即答。「やめることは考えなかった。1番1番、思い切りいく。そのままやめちゃうより、この経験が人生の財産になる」と話した。

 関取でなくなるため、黒の稽古まわしは新たに購入した。若い衆の仕事であるちゃんこ番にも入る。「親方に言われたわけではないけど、それが相撲界のルール。かっこつけたくないですから、できることをやって、初心に戻ります」。

 本来の力を出せれば、十両復帰の可能性は高い。「気持ちを切り替えて、1場所で戻れるように頑張ります」と、すがすがしく言った。