大横綱のDNAが、再び角界に流れ込む。新弟子ら14人による前相撲が始まり、元横綱大鵬(故人)の孫、納谷(17=大嶽)が初土俵を踏んだ。同じく新弟子の朝東(18=高砂)に勝ち白星デビュー。

 ◆大鵬の初土俵 中卒後は林野庁関係の仕事に就いていたが、スカウトされて二所ノ関部屋に入門。56年秋場所、16歳3カ月で初土俵。9月29日の14日目に三番出世した。新弟子検査時は184・5センチ、75キロ。番付に初めてしこ名がのった57年初場所(西序ノ口23枚目)で7勝1敗の好成績を収めた。同期には後の大関清国、小結沢光ら。しこ名は本名の「納谷」で、59年夏場所の新十両昇進を機に「大鵬」に改名。