昨秋の元横綱日馬富士関による暴行事件を受けて2月に発足した日本相撲協会の第三者機関、暴力問題再発防止検討委員会が19日、都内で会見し、協会に関連する暴力を調査した最終報告を行った。調査は1月時点で在籍していた親方、力士、行司ら約900人の協会員全員との個別面談で実施。うち5・2%の40~50人が「暴力を受けた」と訴えたという。

暴力問題再発防止検討委員会からの報告書公表を受け、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「報告書に書かれたご指摘のすべてを真摯(しんし)に受け止めます。今後も外部の有識者の意見を取り入れながら暴力の根絶に全力で取り組みます」などとコメントを発表した。また芝田山広報部長(元横綱大乃国)は、コンプライアンス委員会の設置を予定していることを明かした。「何でもかんでも危機管理委員会ではね」と理由を説明。設置時期、メンバーは未定。